さらい屋五葉


さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)

さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)


オノ・ナツメの時代物!しかもなんかホモのにおいがする…。と、本屋さんで手に取ったこの本。
ええまさに全面にそんな匂いがおしだされておりました。
お話は義賊とかいろんな建前がありつつも、男に翻弄される男って感じで。それ風にすこし説明しますと…

さらい屋五葉』名前の通り人攫いの賊五葉とそれに関わる人々のお話でございます。時は江戸、所も江戸、そこにおわしますは気は小さいが腕はたつ貧乏浪人、政。難儀な性分のせいで仕事になかなか有り付けず、ふらりふらりと彷徨っていまして、そこを五葉という賊の頭弥一に目をつけられ、あれよあれよと賊の仕事に巻き込まれていってしまいます。
くえない遊び人・弥一、匂いたつように艶やかな紅一点・おたけ、見た目は恐いが料理は美味い・松、等まるでルパン3世のごとく五葉には魅力的な面々が揃っていて読み進むうちに引き込まれてしまうはず…。

そんなかんじでございまして、つまりなんか古臭いけどいい香りがしそうな漫画ってことです。
耽美という名のホモです。江戸の風情がよく表現されてて見入ってしまいますが、見所は男と男の駆け引きとかそんな感じです。好き嫌いが別れそうな作品。話の進みのテンポが心地よくて読みやすいっちゃー読みやすいです。
良くも悪くもオノ・ナツメなのでした。