25号

今朝、タバコの自販機に千円札が入らなくて困っていたオジイを助けました。「オニィちゃん、火、持ってる?」「ああ、ハイ」 オジイと一服。オジイは「40年ぶりに吸い始めてヨォー、でも母ちゃんに見つかると怒られッから外で吸ってんだヨォ」と言い、ニシシと笑いました。僕もニシシと笑って「大変ですね」と言いました。心は純白肺は真っ黒肉彦です。

ボボボーボ・ボーボボ澤井啓夫
今回は巻頭カラーで、キャラ人気投票から。首領パッチがV3達成。ボケのほうが人気出やすいのか。前回の「甦る前にやっつける」という反則作戦も効かず、ついにラスボス・ツルリーナ3世登場。丸木戸に「この漫画って、どうやって楽しむの?」と聞かれたんですが、正直僕も分かりません。1ページに一個以上ギャグが入るという、Mrデンジャーよりもデンジャラスな展開を頭カラッポにして読むが吉。夢詰め込めるぅ〜♪ジャンプの「バトル手法」を逆手に取り、バトルシーンの皮をかぶったネタの数々に酔い痴れてください。
アイシールド21〔原作・稲垣理一郎 漫画・村田雄介
アル中どぶろくコーチの借金返済金を作るため、デビルバッツのみんなでカジノにチャレンジ。扉絵を見れば一発でオチがわかってしまうのが、ちょっと辛いかも。カジノで見せるメンバーの性格がおもしろい。賭け事にはその人の本質が出るらしいですよ。ヒルマは超頼れますね。カッコイイ。
銀魂空知英秋
「あ〜、これまだやってたんだ〜。という読者のためのはじめての銀魂」と題された、まとめページ付きセンターカラー。それにしてもネガティブなキャンペーンだな。「ヒロインがゲロを吐いた」って、「ブリーチ」でも吐いてましたよ。あと、マヤ(エヴァ厨)。「銀魂」単行本を紹介するコーナーなのにデスノート紹介してたり。この編集の推し方は作品の空気には合ってるけど、こういう芸風は飽きられるのが早いので少し心配。空知独特の台詞回しは今までジャンプになかった色かもしれないけど、もしかしたら「ミスフル」みたいにならないかも心配。いろいろ心配してます。でも応援してます。そろそろ大きな物語に入って欲しいところ。真選組とどう絡んでいくかがミソですか。今回は銀時が女火消しに放火魔と間違われる話し。ジャンプは資源ゴミでジャッジメント
DEATH NOTE〔原作・大場つぐみ 漫画・小畑健
単行本が激しく売れてるみたいですね。竜崎とライトが夜神局長の病室で探り合い。男3人が話し合っているだけなのに、何でこんなにおもしろいんでしょうか。あまり書き過ぎるとすぐネタバレになるので詳しくは書きません。あと、毎週毎週ヒキが凄すぎ。
(読みきり)カイン―KAIN―〔内水融
「サソリ」の内水先生リターンズ。うむむ…正直、イマイチです。随分前に読みきりで載った策士モノ(タイトル失念)に似た感じだけど、主人公の得体の知れなさや没個性な造形が馴染まない〜。え、中国?
武装錬金和月伸宏
香って参りました。ネタに走った副作用でしょうか、バトルが進むにつれ、おもしろくなくなっていく感じがします。広げた大風呂敷をどう畳むのか、それだけが気がかり。
ピューと吹く!ジャガーうすた京介
サヤカと一緒に父の笛屋の店番をすることになったピヨ彦が、同じくサヤカに思いを寄せるハマーと恋敵に。毎度のことながらハマーの負け犬っぷりが痛い。先にブッちゃけた者勝ちということか。微妙な心理戦が嫌にリアルですていうかピヨ彦スゲェー。その後仲直りするんだけど、恋敵→親友への移行がたった2ページで神がかり的にスムーズ。その上で、「オチてない」オチ。なんなんだ。今回は神の回かも。
総評
今号、漫画以外で注目した記事は「第11回ストーリーキング」の発表。ネーム部門はけっこう酷い画力でも入賞できることが判明。しかし、ネームとストーリーを練られる作家が少ない現状から見て有効な試みだと思います。ほったゆみ先生や稲垣先生を輩出している賞なので、新人発掘の実績もあり。ジャンプを盛り上げている功労はすごい。逆に、連載決定した後の作家の扱いが酷いです。発掘はできても育成が追いつかないシステムをそろそろ見直して欲しい。(肉彦)