9月号

毎月8日発売なんですが、だいぶ遅れました。ごみん!!で。今月はジョージ朝倉が載ってない号だが、そのかわりに久々に南Q太スクナヒコナが掲載されていて、なかなかに読み応えがあった。あ、でもこれまでスクナヒコナ読んだことないから話なんかわかんねーや。単行本読も。

サプリ おかざき真理
初巻頭カラー。「女の仕事は笑顔ひとつで変わる。」らしい。怖い顔した女に仕事頼みたくないもんなあ。おかざき真理のコマ割りは、最近の女性漫画には珍しく複雑だ。(ところで女性向け漫画の分類は未だ進んでいない。ここで『女性漫画』なんて名称を使ってみたのは、少年誌に対する青年誌のカンジで使ってみたのだが、まだなじみがないためにギコチナイ。『女性向け』っていうのもヤホイ臭がしてなんだかなァ、って感じ。『一般』で括るのも大雑把すぎるし。)話がそれたが、コマ割が少女漫画のように複雑だ。少女漫画を退いて久しく、普通の長方形のコマ割に慣れている読者にはおかざきの画面構成がウザく感じるらしいが、私個人としては好感を持っている。少女漫画の技法で働く女のコが描かれるのは新鮮だ。パキポキしたペンタッチならそんなに画面はくどく。ならないし。コマの間を流れていく吹出しがたたみかけるようだと思うや、急に緊張が解かれて、主人公のやわらかい髪の毛がたゆたって画面をいろどる巧妙な構成になっている。そして今回のクライマックス。『彼女が死んじゃった』で見せた表現力を存分に発揮した。やっぱりエロ描写のキモは液体表現でしょうか?Cheese作家にも見習ってほしいものです。(ってか無理。)
モンキー・パトロール 有間しのぶ
ヤイチの下ネタ、っていうか親父ギャグがサクレツ!でもあんまり嫌な感じはしなかった。地中海の空のような下ネタ。言い過ぎ。
夫すごろく 堀内三住
カオティック。読む気しない。
しまいもん イカリン
『表紙カワイイ!!』へーちょと一緒に帰省中、いわきのドトールで二人で大騒ぎしながら読みました。思った通りの展開なのに面白い漫画ってあるよね。そのひとつがしまいもん。まあヒイキ目もあるかもしれませんが、いま一番旬な漫画なので許してください…。
トリバコハウス 宇仁田ゆみ
鎌谷くんの実家にお泊り。「もっと頼ってよ…」のシーンはよかった。
スクナヒコナ 南Q太
ごめん、これまでを読んでないんでわからん。ネタバレもしないでおきましょう。
死化粧師 三原ミツカズ
死体の欠損を修復して美しい死体にしあげる技術、エンバーミング。ホントにあるらしいね。主人公はアメリカのエンバーミング学校に通っている。学校の先生がちゃんとしててかっこいい。
となりのちゃぶ台 さかくらりま
一気に所帯じみた…。たしかにほのぼのだが…なんでいきなり載ったのかなぞだ。
ファミリー・スナップ やまじえびね
トリバコハウス?みんなの箸の持ち方が正しくて妙におかしい。箸がころげてもおかしいお年頃なんで…。超あっっさりとした絵柄。まあストーリーはどうでもいい感じっていうかまとまってるっていうか。
CGH 小池田マヤ
やおいシーン!!…これが描きたかったのね。ストーリーとかどうでもいい。今となってはなぜ小池田を呼んできたのかワカラン。
まとめ
実はペンタッチフェチです。まあこんな埒もない告白はいいとして。毎回まんぜんとレビューしてるだけじゃツマンナイので、個人的なおすすめでもあげてみますか。フィーヤンバージンの参考になったらいいな。まずは『しまいもん』。いま一番勢いがあると踏んでます。次は『サプリ』。かなり好き嫌いが分かれる気がしますがフィーヤン1の実力派だとおもうので。また、今回レビューしなかったけど、かわかみじゅんこの『パリパリ伝説』はパリ生活のエッセイ。でもエッセイまんがにありがちなウザさがあまりない。単行本出たら買うかも。あと意外と馬鹿にならないのが『死化粧師』。めずらしいテーマにそそられることもさることながら、キャラ作りが丁寧で、最近になって楽しみになってきた。安野の監督不行届はお好みで。モンキー・パトロールもあのヘナ絵でたまにジーンとくることもあるので注目。今回は下ネタだらけだったけどネ。こんな感じで。(ファッションとしてヴィスコンティを語っていいですかぁ?ぱそみ)