丸木戸茶度

うす。マンガ版カノンについて書きます。本当は昨日の時点で三人分のレビューが載ってクロスレビュっぽくなってるはずだったのですが、一日遅れてごめんなさい。っていうかコクダイは何しているのでしょうか。早くかいてね。つうかここを班員の連絡に使うの禁止。あい。すんません。では気をとりなおしていってみよー

 僕自身は原作カノンはおろかエロゲなぞ一度もやったことがない(マカーなので)ので原作にはまったく思い入れもないれす。で、感想を言わせてもらうと率直にいうとつまんないです。でも、この手のマンガが出版されてしまう背景についてはわからんのでもないので今回はマンガ自体ではなくそれについて書きたいと思います。

 まずは出版者側の事情。出版者はマンガを売らなくてはいけない。そこである程度数が売れることを計算できる(内容を問わず買う原作ファンがいるため)原作ものは心強い。とはいえ人気小説なり人気アニメは版権買うのに金がかかる。そこでエロゲというマイナーなジャンルだが熱狂的ファンがついてるカノンに白羽の矢が立ったのはなんの不思議でもない。まあ、マンガという一本道に話が展開していくジャンルと複数のシナリオを並列的に包括できるエロゲというジャンルはかなり違う。でもまあ後はマンガ家がなんとかしてくれるでしょ、マンガ家には同人とかでそこそこ定評がある作家に頼めばいいかな、みたいな流れなんだろうね。ああ、つまんね。

 で、作品をチェックする原作側。まあ原作を忠実に再現するのは無理でもある程度は原作通りに話が進まないと困る。原作に出てくるキャラは全員だしてもらってなるべく代表的なエピソードを描いてね、とか注文するんだろうか。やれやれ。

 もはやこの話が来た時点でマンガ家にうてる手はほとんどないといってもいい。しいていうならそもそもキャラ全員に触れるのは無理なんだから一人にしばって(今回のエンディングキャラの月宮あゆとか)はじめっから「月宮あゆ編」とかゆって描くとか。それで明らかに変なエピソードは削っておもしろいネームつくって原作側にもってけば交渉次第でなんとかならないだろうか。まあ、一介のマンガ家にそこまで求めるのは酷というものか。うんこ。うんこ。

 なんつうかそれぞれがそれぞれの余り面と向かって批判できない事情でこの作品を作ってしまった結果とんでもない駄作ができあがってしまったと。一体真の被害者は誰か。原作ファン?ノブオみたいな作家ファン?それともこんな駄作をかかされた作家自身?ここまで酷いマンガ化された原作作ったやつ?ほんでこれだけ被害者つくッといて得したやつは誰なのよ?多分だれもいないんだろうね、ってところがこの話の一番酷いところでございます。かしこ。