24号@集英社

久しぶりの週レビュでビビっているLeQからのお知らせです。

ONE PIECE@[尾田栄一郎]
「過去を知る者が現れる、そしてソイツはめっぽう強い」という構図を何度見てきただろう。ドラゴンボールベジータもそのパターンで登場してきた。今回のONE PIECEもそれだ。まず対象はロビン。確かに既出キャラの中では謎が多い方だ。次に強さの証明はルフィ・サンジ・ゾロが三人同時に攻撃しても返り討ちに逢うことによってなされている。ロビンが凍らされて戦力が削がれるという構図もベジータ戦における悟空の戦闘不能と一致する。確かあの時もベジータに対して悟飯・クリリン・やじろべえの三人で打ち勝っていた。まぁこのような技法がジャンプでは受け継がれていくのだ。この三人というのはこの先いつまでもキーなのだろう。
DEATH NOTE@[大場つぐみ]&[小畑健]
これ読んでる人、立ち読みできましたか?相変わらず文章量が多くて大変です。ジャンプでこんなものが連載されるなんていい世の中です。さて、僕が今回注目したのはライトの思惑部分。勝ち負けという判断基準がしっかりとキャラの中に浸透していてライトの負けず嫌いを強調しています。また、ライトが竜崎と向かい合っている間、2手3手先を考えるのではなく、1手1手をきちっと進めようとしている点に慎重さも見て取れます。もっとも、そちらは竜崎に上手く潰されていますが。また、気になった点が一つ。それは竜崎の携帯の開き方。画面が相手に見えそうで見えない角度で開いていますが、これは何でしょうか?多分物語りには関係ないけどこれはキャラ立てしてるのかな。着信音も「ピピピ」だし。まぁそれだけです。
武装錬金@[和月伸宏]
武装錬金を語らずして、ジャンプを語れるか!という具合で微妙に掲載位置が上がっている武装錬金です。人間の連帯意識を感じさせます。仲間っていいなぁ。そんなことはどうでもいいのですが、モザイクの使い方が面白い。まるで規制をしたジャンプに恩返しをしているよう。「ムクムクムク」ってあれを彷彿と………。もとい、喰ってる姿をモザイクにしなかったのは規制が無かったからだろう。行為主体が人間じゃなければなんでもいいのか。あとはパピヨン参戦!!いやぁ先日パピヨン同人買った身としては嬉しい限り。えっ?どんな同人誌かって?それは腐女子向けと言えばいいでしょう。それよりもパピヨンの顔が微妙に変わっているように見えます。健康的な顔になってます。ついでに言うと羽の下のほうでバチバチ音がしてるのは一体なんでしょう?来週が楽しみですね。
PMG-0@[遠藤達哉]
読みきりだけど取り上げないわけにはいかないと思う。①強い主人公+暗い過去②敵を敵たらしめているものは敵自身ではない③弱い男でも女を護る、とまぁこういうジャンプスタイルがしっかりと組み込まれた新人の読みきりです。絵の稚拙さはいくらでも追いついてくるので、それほど問題ではないと考えます。ストーリーの組み立てはしっかりしています。ラストの戦闘シーンの魅せ方は見開きを上手に使っているのではないでしょうか。注目作家のリストに加えて損はないと思いますよ。
こちら葛飾区亀有公園前派出所@[秋本治]
法条が出てました。久しぶりに見れた。正直忘れられたかと思ってました。
総評
DEATH NOTEONE PIECEが頭一つ抜きん出ているのはどうしようもない事実。たとえ穿った読み方が多いと言われていても僕は認めます。ただ、武装錬金をどうしても個人的に応援したい。あと、目次の作家コメントが「横山光輝氏のご冥福を…」と「GBAのゼルダ…」の二つばかりで驚いた。(雲か霞のような存在、LeQ)