25号

 あうう、つ、辛い。でもがんばります。だって僕マンガ大好きだもん。

探偵学園Q 原作天樹征丸 マンガさとうふみや
期待はしてませんでした。レビュー任されてなければ読まなかったでしょうな。でもなかなかどうして、本格ミステリ好きな僕でも読めるじゃないですか。しっかりしてるよ、と思いきや肝心の物的証拠やらがとても証拠とは呼べない代物。つうかこんな証拠出されて白状すんな、仮にも頭使って犯罪犯したんだろうが。という読者の声は作者に響きませんでした、やれやれ。森博司からやりなおしてください。ああそれと、この文章読んで気になってもがっかりするだけなんで読まなくていいすよ。
ステイゴールド 大島司
うわあ、なんでこんな展開遅いんだろう。無駄ゴマ多すぎ。連載2回目なのに既に間延びしている。話の展開も地味だし、編集者は何考えているのかねえ。もっと身近な人が指摘しなくちゃねえ。ベテランの扱いは実績あるだけ難しいのかなあ。
あひるの空 日向武史
非常に正しいマガジンマンガ。が、その分マンガ読みには物足りないかも。というのは穿った見方とはわかっちゃいるんだけどねえ。
はじめの一歩 森川ジョージ
最近の一歩が面白いのは常に挑戦者だった一歩が逆に挑戦されているせい。今回の対戦相手はライバルではなく一歩以上に挑戦者たる敵。そのがんばる姿に涙しないわけはない。はじめて一歩に負けてほしいと思ったよ。またこの強さのみせ方は一歩の世界への挑戦の伏線なんだろうな。うまいなあ。
チェンジングナウ UMA
なあんか新しい匂いはするんだが、今んとこそれだけなんだよなあ。今後化ける可能性は感じるので買いですが、暴落する前に売ります。保険で買い。あと、8ページマンガの限界を見た気がする。8ページまんがはマンガ時代の初期では多用されたフォーマットだったが今の大ゴマ多用の時代には適切な形式とは思えない。
トッキュー 原作小森陽一 マンガ久保ミツロウ
おもしろいのは分かります。で、海猿とどう違うの?というのはマンガ読みの穿った見方か?海猿との差異をどう出すかがこのマンガの勝負どころ。
涼風 瀬尾公司
こういういかにも童貞が好みそうなマンガがマガジンに載っているのは正直どうよ?一般人にも上級マンガ読みにも毛嫌いされそうなマンガが載っている意味が分からん。何考えてんのか分らない女の子に振り回される男の子というのは、王道なストーリー展開だけどそれだけじゃあちょっとねえ。
ネギま 赤松健
この人はホント自分が読者にどう観られ、何を期待されているかがよおくわかっているんだなあ、というのがようくわかった。その点は皮肉抜きで素晴らしいとおもう。
クニミツの政 原作安藤夕馬 マンガ朝基まさし
ここで語られいることは正しい。でも、いまさら農薬が悪いつうて鵜のみにするやついんの?もちろん農薬使っている農家だって悩んでいるわけですよ、そういう人に配慮してんの?正論並べるだけじゃあ人は追いてこないよ。
伝説の頭翔 原作夏原武 マンガ刃森尊
このマンガがひどいのはわかる。でも並の突っ込みじゃあ崩すことのできない何かがあるんですよ。突っ込みどころ満載だからこそ突っ込む側のセンスが問われるマンガ。正直ぼくの手にはあまる。
おれはキャプテン コージィ城倉
このいまいち文章で表現しきれないなにかが本物の証とは思う。話は地味だし絵も決して上手くはない。でもこの緊張感、嫌みのない捻りの入れ方、高次元のマンガであることに間違いはないのだろうけど。
餓狼伝BOY 原作夢枕藐
うまいなあ。本当は強くない主人公の化けの皮がついに剥がされた。主人公が本物の強さを取り戻せるのはいつか。正直このマンガは演出だけしか見るとこないけど、それだけでここまで魅せれるのは凄い。続きが楽しみ
麺王フタツキ 西条真二
そうそう、この絶対うまくねえだろっていう料理で勝つのが西条まんがじゃん。この毒毒しさ待ってたよう、っていうには遅すぎ。しかも『鉄鍋のジャン』を読んでない人には迷走にしか見えんだろうなあ。残念、残念。
総評
ええっと。これで少年誌4誌やったわけだけど、正直一番魅力感じなかった。魅力感じる作家はいるんだがその力を存分に発揮しているとはおもえない。『おれキャプ』を除けば。いろんな読者層を全部取り込もうとして結局凡庸になってしまっていると思う。いろんな意味で凄いと思うけど安定感は感じない。少年誌の中では最も冒険はしているとはおもうのだが。ただやはり電車とか乗ってて、あるいはコンビニとかでマガジン読んでいる人をよく見る。ナナメから見なければひょっとしたらいい雑誌なのかもしれない。というか今マンガを支えている人は明らかにそういう人達なんだから、そういう人たちがどう思ってマンガ読んでいるかは気になる。最後にもうひとつマガジンマンガは原作付きがやたら多く感じるのだが、原作付いているわりに話がぐだぐだになりがちなのが少し気になる。原作つける意味ないじゃん。みたいな。

(オシャレに挫折 丸木戸茶度)