32号

どうも。最近道を歩いていると意味もなくコンビニに入り、クーラー発明した奴に100万円あげたい気分になります。まあ、確実に100万円は軽く稼いでいると思いますが。つうかだれ?クーラーさん?さて少年マンガ誌を無理矢理経済用語に例えて傾向を考えてみました。ジャンプ=規模の経済(売れている強さみたいな)。サンデー=保護貿易(関税=敷居を高くしないと生きていけない)。マガジン=俺の教科書(読めばそこそこおもしろいけど別に読まなくてもいい。ていうか読まない)。んで肝心のチャンピオンは?うーん地域通貨?興味は引くけど実用性はギモンとかね。しまった落ちてねー。って考えるおいらは根っからの芸人でございます。ガンダム占いザクレロだったし。

B.M.N.外伝 SP☆なかてま
画に迫力がある。最近の格闘業界の傾向に詳しい。格闘にオタク的知識がありそれプラス実用的な説得力をネームに持たせられる。『強さ』ということに対し独特の哲学がある。以上の条件を満たしているこのマンガは良質な格闘マンガだと思います。月刊チャンピオンか・・・正直見のがしてました。
無敵看板娘 佐渡川準
まず序盤で「先生が怒りたくても怒れない」と問題を提示し、小ネタを挟みつつ先生のキャラを掘り下げつつ話を転がしオチに向かう。一話完結のコメディの教科書のような回でした。読み返してみるとコマが細かいとおもったけど読んでいる最中は気になんなかったし。
輪道 井ノ内貴之
チャンピオン的熱さが嫌味にならずネタにならず面白さにつながっているマンガだと思います。ただ試合に入ると熱さゆえに単調に感じられ、それをどう克服するのかが気になります。
元祖!浦安鉄筋家族 浜岡賢治
最近別役実の『コント教室』という本を読んだんですが、その中に笑いを5種類に分けてましてこれは『即物的な笑い』というのに該当すると思います。つまりどつき漫才的などたばたでみせるマンガ。たしかに初期衝動的な要素は減退している気がしますがベテランゆえの習熟したセンスを感じますね。
ロボこみ やぎさわ景一
んでこれは『関係の笑い』というのになるのかな。壊してしまった鈴木をなんとかして隠すという奴ですな。コント的と言ったほうが分かりやすいか。ただこの場合基本に忠実すぎて笑いまで持ってけてない気がする。基本をうまく外さないと客は飽きるからね。
チェリー 小沢利雄
この地味ーで別に新しいことをしているようには見えないマンガに僕が引き付けられるのは人と人との関係性をきちんと描けているからだと思うんです。いいかっこしいの『童貞』と東京からやってきたいい感じに性格の悪い『女の子』。二人の興味のベクトルはすれ違っているのだけれど接触を繰り返すうちに互いの関係性に変化が生じる、もしくは生じようとしている。奇をてらわなくても着眼点の良さとそれを描ききる技術があれば面白いマンガはできるいい実例だと思う。個人的に好感持てるマンガ。
子ども学級 桜井のりお
またもや話は別役に戻るんですが別役は本の中で注意します。「ネタにはナンセンスで進めていくネタとリアリズムで押していくネタの二通りある。脚本家は自分のアイデアがどちらかを見極めなくてはいけない。」このマンガの作者はどうもそこらへんに鈍感というか深く考えていない気がする。だからやっていることは別に普通なのにつまらなく感じるつうか笑えないのだと思います。ちなみにそこらへんのかき分けが絶妙に上手いのがうすた京介
フェイスガード虜 おおひなたごう
とこの人ね。
かりんと。 氷幻崇人 THE SEIJI
設定のおもしろさで話を進めていた序盤よりひとりひとりの関係性を追っていくようになった最近のほうがおもしろいですね。あと絵ね。いかにもマンガな感じでありながらどこかゆるいというか独特の持ち味がある。小畑のようなテクニカルに凄まじいというわけではないけどこれはこれで立派な武器です。
アイアンジョーカーズ ほそのゆうじ 有賀ヒトシ
やっぱりというかなんというかいまいち感が漂ってきてますな。悩めるヒーローというのは嫌いじゃないんですが「正義とは何か」で悩むヒーローは嫌いですね。そんなの今まで山程描かれてきたし人と人の関わり合いを無視した議論は空虚だと思います。
エイケン 松山セイジ
一回読んでさっぱりストーリーがわからないので再読。でもわかんない。しかたがないので普段はまず読まないいままでのあらすじを読んでみる。『前号まで▼ちはるのアイドルデビューは三日後。そして敵のあまりの強大さには伝助は希望を失いかける。しかしそこに仲間が続々集結。再出陣するが!?』多分これを書いた担当さんは悪くないのだと思います。
総評
今回別役というネタ本があったのでギャグに焦点を当てて書いてきましたがマンガってギャグにむかないフォーマットなのかなって思いました。ギャグよりコメディのほうがきちんと笑えた。そしてその中でおおひなたは頭一個、いや五個くらい飛び抜けている気がしました。(最近口から汗がだせるようになった丸木戸茶度)