空を焦がした 真っ赤な炎は

やあみんな、ザンギュラだ。私の日記を見るときは、部屋を明るくして画面から離れて適当に読み流してくれよ!

ある日の電車で
コミックバンチを見つけまして、まあ軽く読んでいたわけですが、その中にひとつだけ気になる作品がありました。それが今回取り上げる「殺し屋麺吉」です。ストーリーは、普段はラーメン屋として生活する殺し屋麺吉が悪を退治するという、もはや超が付くほど単純なストーリーで、それだけならわざわざ取り上げるほどでもないわけで、実際自分が読んだ回も、凶悪な殺し屋が昔逮捕された刑事を逆恨みして殺害、それを麺吉が成敗するというド直球の展開なのです。しかしひとたび麺吉と敵の殺し屋とのバトルになると雰囲気が一変します。敵の銃弾に倒れたと思われた麺吉は、なんと奥義「防弾チャーシュー」で銃弾を防いでいるのです! 敵も律儀なもので、麺吉が秘伝のタレで煮込みに煮込んだチャーシューと説明すると、「バカな! 普通は煮込めば煮込むほどやわらかくなるぞ!」などと言う始末。その後も箸で銃弾を弾き返したりと、もはやギャグ寸前です。
そういえば
以前ジャンプに「格闘職人アウディ」という漫画が載っていたことがあります。これも同じようなノリで、フライパンで電車を跳ね返したりしてましたね。ただこの作品は全体的にネタ的な雰囲気が漂っており、話自体はどうでもいいという感じでした(連載じゃないし)。「殺し屋麺吉」はストーリーは単純ながらもキチッとしており、麺吉は最後は殺し屋を殺さず、殺された刑事の部下に逮捕させたりと、ありがちながらなかなかいい話であります。この、ストーリーと戦闘における雰囲気のギャップがこの作品の魅力かと思います。
しかしこの雰囲気は
なんというか80年代に通じるものがありますね。ここはひとつアニメ化などを期待したいところです。監督はやはり今川か米たにあたりでお願いしたいところですね。麺吉はもちろん井上和彦で。絶対ハマリ役です。ただこの作品萌え要素は皆無なので今のご時勢じゃ無理ですかね。ま、別にいいですけど。