BELIEVE 槙村さとる

 少女マンガは必ず恋愛ものでなければならない、少年マンガは必ずバトルマンガでなければならない。一体誰がそんなこと決めたのだろうか、そんでそんなくだらねー決まりのおかげでどれほどマンガがつまんなくなっただろうか、そりゃ今一番いきおいあるの青年誌だわ。
 この作品は芸能界が舞台。主人公は事務所のマネージャーで才能ある、しかしどこか問題のある新人を売り出すというお話。そんでその違和感はいつも身近にいるマネージャーしか気付かない。しかし新人は才能ゆえどんどん売れていく、ちゅうのが大まかなストーリー。こういう作品を読むと女性向けだからといって恋愛からみじゃなくてもというか恋愛要素がないからこそマンガが面白くなってると感じるのは決して僕だけじゃないと思うのだが、どうよ。イマジンで見られた女の生きる道はうんぬんかんぬんみたいなうざさもなくなりおいしい関係みたいなエンターテイメント全開になったのはうれしい限り。つうか槙村さとるはおもしろい作品を描き、かつ作品をまっとうに終わらせる少女マンガ界では希有な才能を持っていると思うのだが、いまいち正当に評価されてないキがする。普通におもしろいのはダメですか?