DEEP LOVE

 ディープです。かなり。恋愛ものもここまでやってくれるなら文句ないです。ただやや古臭い感じが否めません。それは援助交際とかの描き方が古いというよりテーマが古臭いんだと思います。「愛を知らなかった少女が本当の愛に触れて改心する、がその本当の愛に触れたとたん悲劇が訪れる」というプロットとか。愛に対する描き方がハードロックッて感じ。ってわかんねーか。出てくる小道具を今風にした浪花節っつうのに近いかな。なんかいちいちおおげさに感じる。
 こういう救いのない話は一歩間違えると「私じゃなくて世界が悪いの」みたいなたんなる作者のオナニーになりがちだが、その点はそれほど気になんなかった。じゃあおもしろかったかと聞かれれば「イヤーなマンガ読まされた」としか言えない。多分主人公が馬鹿すぎるのが問題。あと時々原作小説からの引用とおもわれるモノローグがでるのだがこれはたんなる作者の実力不足にしか思えなかった。

 っって槙村以外ほめてないじゃん。つうか全部少女系。まあいっか、こういう日もあるさ。 (丸木戸茶度)