えすのサカエ「未来日記」

主人公・天野雪輝が友人と呼べるのは、時空王デウス・エクス・マキナと彼の小間使い・ムルムルだけ。もっとも、この2人は彼の妄想の中でしか存在しない。この時点でどうかしてると感じてしまうが、後にデウスとムルムルが現実に出てきてしまうという大どんでん返し。

でも、一番どうかしてるのはヒロインの我妻由乃

「大丈夫よ、由乃が守ってあげるもの」
成績優秀でしかも美人。まさに憧れの的。

普段は「未来のお嫁さんになってあげる」なんて言っちゃう純真な少女。しかし、主人公の雪輝を守るためなら人を殺すことを厭わず凶器を振り回す、凶器狂気が似合う女の子。そして、雪輝の家にナチュラルに不法侵入をきめるストーカー少女。時折見せる焦点の合わない瞳。

しかし、彼女を“ヤンデレ”キャラとひとくくりにされてしまうのは納得がいかない。恋におちた少女を“ヤ(病)ンデレ”という表現することが蔑称にしか聞こえないから。
心から雪輝を愛している由乃。そんな彼女に敬意を表して、こう呼ばせていただきたい。

「面倒くさい女」

注意すべき点は1つ。
次元を踏み外さないこと。こんな女の人が3次元にいたら(たまにニュースで見るけど)本当に面倒くさい。2次元は2次元、3次元は3次元。この記事を書く前に何か事件があったのか?

行間読んで下さい。


えすのサカエの『花子と寓話のテラー』もおもしろい

それにしても月刊少年エースって『NHKにようこそ』(連載終了)とか『未来日記』とか面倒くさい女性がでてくる漫画が多い気がする。『ケロロ軍曹』目当てにエースを読む純粋な少年は彼女たちのことをどう受け止めるのだろうか?