天野こずえ[AQUA]

まったりいきますので短め。

Aqua 1 (BLADE COMICS)

Aqua 1 (BLADE COMICS)

 時は2301年4月3日、火星。テラフォーミングされ地球とほぼ同じ環境になった火星は名を変え、惑星「AQUA<アクア>」と呼ばれて早150年。その昔、地球<マンホーム>にあったイタリア・ベネツィアをベースに作られた都市「ネオ・ベネツィア」に、一人の少女が降り立つ。水先案内人<ウンディーネ>を目指す、水無灯里みずなしあかり)の最初の一歩。それは、ARIAへ続く物語――。
 アニメ化もされたARIAの前の話であります(観てないので分かりませんがアニメARIAにはAQUA話も入っているかもしれませんが)。この漫画の印象を一言で表すと「まったり」。スポーツ漫画、恋愛モノの漫画、格闘漫画やら何やらの漫画と比べると非常にまったりしてます。日常の話と灯里とその友人、藍華やアリスの成長の話が描かれている話など一話、一話の中で過ぎてゆく時間の経過が緩やかでとても安心して読めて「癒」されます。あと、絵が丁寧で綺麗。現在出版されているAQUAは新装版で美麗さも増しているかと。癖のある描き方のクレセントノイズと比べて丸みを帯びて落ち着いてきた感じがします。単に私がクレセントノイズとアリア(アクア含む)しか見たことない、しかも前者は数ページのみという理由だけで言ってる事なので確証できませんが。巻数を追う毎に少しずつ時間も経っているのも良いですね。私の特に気に入っているのはやっぱり、灯里とアリア社長ケットシー絡みのお話。灯里だからこそ迷い込んで、体験し、素直に感じ取り、見ることが出来る不思議な光景。現在、ARIAとして連載が続いているので灯里たち水先案内人達のこれからの日々が楽しみです。
 っていうかアニメみたい。一、二度観た限りではありますがアニメの完成度も高いようでじっくり観てみたいです。偶然観た、カンツォーネをちゃんと聴きたいでするめ。あの時の感動をもう一度。