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- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: コミック
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19世紀、霧の都ロンドン、といえば、そう、切り裂きジャック
と、思いきやこいつは「バネ足ジャック」だそうだ
眼は鬼灯のごとく、口からは炎を吐き、甲高い笑い声を発し、爪は鋭く、足はバネになっている、いかにも伏線いっぱいの設定
バネ足は夜な夜な貴婦人方を、ただ驚かせて去っていった
しかしある日を境にぱたりとその消息を絶った
ここまでで爪とバネ足が役に立つ
3年後、夜道に女性が殺された
目撃情報から犯人は3年前に姿を消したバネ足ジャックに間違いない、そう睨んだ目暮ロッケンフィールド警部はバネ足ジャックの正体と思われる貴族ウォルターの下へと向かう
さてそのウォルターの家には3年前に雇われたというメイド、マーガレットがいた
ウォルターは3年前、自分が最期にバネ足を演じた日のことを思い出す―
ここで当然爪とバネ足が役に立つ
所変わってこれまた某貴族邸
ウォルターはバネ足を作ったボーモンに、バネ足は自分が持つものだけか確認しに来ていた
ボーモンはバネ足はウォルターの持つものだけであると答えた
ところがその夜、またもバネ足が現れ、マーガレットが襲われる―
ここでもまた爪とバネだけ役に立つ
さぁてネタばれ
バネ足ジャックことウォルターと偽バネ足ボーモンが戦う
とにかく戦う
その戦闘シーンは
まぎれもなく
からくりサーカスのそれであった!!
てかこの見せ場でも爪とバネ足しか役にたたねぇ!!!!!
サスペンス風の筋立てでありながら、推理性も怪異性も皆無
カラーページで顔のアップまで使って説明された、炎吐いたり目が赤かったりする伏線も全く役に立たず、ほとんど威嚇専用
なんというギャグセンス―
でも、都市伝説好きにはたまらないですよ
地味に追記
句読点が極端に少ないのは気のせいですよ
使い方がわからないわけでもないですよ・・・