OVERMANキングゲイナー

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見渡す限り凍りついた大地、シベリア鉄道に支配されるひとつのドームポリス、
そんな閉鎖的な生活に嫌気の差した人々がエクソダス請負人ゲイン・ビジョウに導かれ、
新天地ヤーパンを目指す旅=エクソダスが始まる!!

てなわけで紹介する作品は「オーバーマンキングゲイナー


エクソダス推進派に両親を殺され、エクソダスを嫌っていた主人公ゲイナー・サンガは、
ひょんなことからエクソダスに巻き込まれオーバーマン*1パイロットになってしまいます。
ですが、旅を通してゲインをはじめとする人々とのぶつかり合い、分かり合いを経て、
次第に一人前になってゆく少年を描いた作品です。*2

おそらく主人公はゲイナーとゲインの二人です。
ゲインの請負人としての過去とゲイナーの物語に占める役割から考えるとそうなります。
その他の主要人物は各々がキャラを確立しており、
彼らの掛け合いにはそれぞれの個性が生きる独特のテンポがありクセがあります。
そこから生まれるストーリーには読み手をひきつける波があります。
また注目すべき点として、相次ぐ戦闘にもかかわらず死者が出ないことです。
これは戦闘による犠牲が引き起こす悲劇によって物語に色をつけようとするのではなく、
各人物の分岐点、回想、感情の変化などを描くことにより、成長の場であることを示しているのだと思います。


最後に個人的な感想を
主要キャラの一人であるアナ姫様がやたらかわいいです。
子供ならではの純粋な視点と貴族の威厳を兼ね備えた彼女の言動、この設定は当たりだと思います。


みなさんも是非このマンガを手にとって、
不思議なキンゲワールドに引き込まれて帰ってこれなくなるといいと思います。

*1:この世界のロボット的なもの

*2:ちがうかも。