大東京トイボックス

大東京トイボックス(2) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(2) (バーズコミックス)

1983年7月15日、任天堂よりファミリーコンピュータ発売。それから今日にいたるまで僕の人生はゲームと共にあった・・・

ということで今日紹介するのは、そんなゲーム業界で働く人々を描いた大東京トイボックスです。
この漫画の前進にあたる東京トイボックスはモーニングで連載されていて、僕にモーニングを定期購読させるきっかけとなったものですが、なんと打ち切り。
だけどそんなこの漫画にも手を差し伸べるものがあった。そう、それが幻冬舎。BIRZにて大をつけて帰ってまいりました。
PEACH-PIT先生のいなくなったBIRZがあとどれだけ持つのかという心配はありますが、何はともあれよかった、よかった。
・・・とはいかないのが世の常。発刊された一巻を読んでみると、なんか微妙に面白くない。この漫画の台詞に合わせて言うのならば「魂が違う。」
今作から新たに新人が一人入社してきているわけなんですが、話を進めていくことにおいてこの新人の視点で進めてしまったのが違和感の正体かもしれません。他にも、レトロゲームへのリスペクトや、全体の盛り上がり等、あらゆるところで欠けているというのが印象。
まあ、あくまで一巻の話ですしね。一巻はまアニメにおける説明会と割り切って、どうにか二巻も買いました。
そして二巻はというと・・・「僕らの東京トイボックスが戻ってきた!」そう叫びたくなる出来ですね。レトロゲームへのリスペクト(今回はゼビウス)。各社絡み合う思惑。
次世代機の高スペック化への疑問と、それに対する答えなどは読んでいて震えました。
そして次に主人公たちがぶち当たる壁は、現代においてゲームを作るうえで欠かせないもの。そう「萌え。」
それに対し主人公の出した答えはSTG。これなんて東方?と不安になりました。
読んでいくうえで不安になったり、感動したりと忙しい漫画であることは事実ですが、それもそれだけ作品に引き込まれているという証拠。これからの展開に一ファンとして期待させてもらいたいと思います。